人事担当インタビュー

新卒社員研修について

~現場で活躍するエンジニアになるために~
社会人マインドの醸成とビジネススキルの習得
森(左)と久保(右)

当社では、2ヵ月半の期間、新卒社員の育成を目的に新卒社員研修を実施しています。

今回は、人事部の新卒社員研修担当者、森と久保の2名から、新卒社員研修についてお話します。

2022年度 新卒社員研修

期間:2022年4月~6月中旬

内容:

  • 入社オリエンテーション、各部署のオリエンテーション
  • Eラーニング(ビジネススキル、ソフトスキル、ITスキル)
  • Amazon Web Services(AWS)社によるAWSクラウドパートナートレーニング
  • マイクロソフト社によるMicrosoft Azureトレーニング
  • 語学トレーニング
  • 毎日のラーニングチェック、レポート提出
  • 最終プレゼンテーション
  • 先輩社員と新卒社員のランチ会
  • 社内イベント(フットサル、アースデイ・ゴミ拾い、BBQ など任意参加)
  • オフサイト研修(軽井沢で実施予定)

※研修内容は、毎年変更しています

 

新卒社員研修~現場配属までのおおまかなスケジュール

2022年4月1日~   
6月中旬    
入社式・全体新卒社員研修
 
2022年6月中旬~
6月下旬   
配属先でOJT研修
 
2022年7月~ 
 
実業務開始
 
2022年10月 

 
社長の西川と新卒社員による
トークセッション(予定)
 
2022年11月 オフサイト研修(予定)

―― 新卒社員研修の内容を教えてください。

森:今年(2022年)も新型コロナウイルス感染症の影響下での実施ということで、リモートによる研修がメインとなりました。以下のようなプログラムを実施しています。

 

“Udemy”によるオンライン学習

昨年は社内のEラーニング(DXC University)を活用しましたが、今年は新たな試みとして、社外のオンライントレーニングの“Udemy”も導入しました。自宅で一人、黙々とオンライン学習をしていると、モチベーションをキープするのはなかなか難しいですよね。そこで一日の終わりに、その日に学んだことを各個人がグループ内で発表する時間を設けています。分からないことがあれば、グループ内で質問したり、教え合ったりと、学びを深めることができます。

また、同期のメンバーと関わりを持ちながら研修を進めることで、お互いに刺激し合えるのではないかと考えています。

日本のCTO吉見による講義

ビジネス・部門紹介

Udemyのトレーニングの合間には、当社のビジネスや部門を紹介する時間を設けていました。各部門のマネージャーが登壇し、対面で講義することもあります。

パートナー企業による講義

AWS、マイクロソフトなどのパートナー企業によるオンライン講義を実施。「AWSクラウドパートナートレーニング」「Microsoft Azureトレーニング」を通して、パートナー企業のエンジニアとして求められる、より実践的なスキルを身につけました。

 

語学トレーニング

goFLUENTが提供する「ランゲージ・アカデミー」という、日本語・英語に限らず、スペイン語、フランス語など、多様な言語が学べるツールを活用。スキルチェックをして、自分のレベルに合わせた語学トレーニングができます。新卒社員研修内では、10時間ほどを語学学習に充てました。研修後も使用できるので、継続的に学習ができます。

 

最終プレゼンテーション

最終日には、集大成の場として、今まで学んだことを今後どう活かすか、グループごとにプレゼンをしてもらい、各チームを順位づけして終わりました。「研修で学んだ知識で、実際にプログラミングをしてみました」「ホームページをつくってみました」など、発表内容は多種多様。「本気で取り組んだからこそ、この順位が悔しい」など、やれてよかった、チームの結束力が固くなったなど、新卒社員からさまざまなコメントをもらいました。

現場の環境に少しでも近づけるために、DXCのバリューに紐づいた、実際の業務で使われる評価基準をもとに、先輩社員や内定者にも各プレゼンの採点をしてもらいました。

ランチ会

ゴールデンウィーク明けの少し疲れが出てくる5月~6月初旬頃には、気分転換もかねて、入社2~3年目の先輩社員やもう少し上の先輩社員に同席してもらい、ランチ会を開催しました。

「自分たちの研修はこうだったよ」「これは勉強しなくて後悔している」「現場はこんな感じ」など、社員生活のリアルな話を聞ける場として、また先輩と交流を深める場となっています。

社内イベント

当社では社内イベントを開催していますが、今年の新卒社員には、研修2日目に社内イベントへ誘いました(アースデイにちなんだゴミ拾い)。任意参加でしたが、多くの新卒社員が参加してくれました。

社内イベントは、社内掲示板を利用して、参加者が募られます。部署や世代を問わず、社員同士の交流が図れるのが醍醐味になっています。

オフサイト研修

新卒社員研修から5か月後に、新卒社員一同が集まって、軽井沢にて終日で、フォローアップ研修を行います。アクティビティを取り入れながら、チームビルディングのためのワークショップを実施予定。新卒社員研修後の成長を同期同士で見せ合う場ともなります。

 

―― 新卒社員研修の内容は、年々進化しているそうですね。

森:はい。年を追うごとに研修の規模が大きくなっているので、それに合わせてコンテンツも柔軟に変えています。新卒採用がスタートした2020年の採用人数は39名、2021年は40名、2022年は67名でした。

採用人数や社会環境が変わる中で、どういう形でベストな学べる環境がつくれるのか模索しながらですが、DXCのカルチャーに見合ったプログラムを提供するのが、私たちの使命だと思っています。

研修内容を決定する際には、前年の新卒社員のアンケートや研修のフィードバックを参考に、実際にどこが良い悪いなど、人事部とデリバリーマネージャーでディスカッションを毎年重ねてきました。今後も現場のニーズに合わせて、研修プログラムを構築していく予定です。

 

―― 担当者として、新卒社員研修で意識していたことは何でしょうか。

森:社会人として一歩を踏み出す中で新卒社員研修は、社会人としてどのように社会に貢献できるか、その仕組みを理解するための大事な準備期間と据え、経験ができるようなプログラムを作りあげることに意識をしています。研修期間中に与えられた課題に思いっきり取り組む中で、成功や失敗を繰り返し経験してもらうことで、個人の力をつけられる大変貴重な期間だと感じています。

久保:新卒社員研修は環境が一番大切だと思っていて。新卒社員は入社した時点で、お金を払って学ぶ立場から、お金をもらいながら学ぶ立場に切り変わるわけですよね。そこで意識の変革が必要となります。学生から社会人への大事な転換期なので、この研修が、その後のキャリア人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。

 

また、新卒社員のポテンシャルをいかに引き出すかがとても重要です。

例えば、個のスキルを分類し、下段を“スタンス”、中段を“ポータブルスキル” 上段を“テクニカルスキル”と大きく3つのレイヤーに分け、ピラミッド構造にしたものを「スキルピラミッド 」と言います。

ベースとなる下段のスタンスは、「働くことに対する基本的な姿勢や考え方」を意味します。この土台となる“スタンス”をしっかり身につけないと、いくら知識やスキルをインプットしても、最終的にはすべてが崩れてしまうんですよね。そのため、まずは新卒社員研修で、基礎となる“スタンス”を身につけてもらえるように意識していました。

―― 新卒社員のサポートやフォローはどのように行っていましたか?

森:一から十まで、すべてを丁寧に説明することは、あえて控えていました。新卒社員からの質問内容が、もうすでに情報提供されていることや自分で調べれば分かることに関しては、厳しいようですがこちらで教えることはなく、自分で確認するように伝えます。もちろん、調べても分からないときは、再度聞いてもらって教えていました。

久保:何かあったときに、自立(自律)・自走する力は、今後かならず必要になります。

森:そうですね。新卒社員が右も左も分からないからと、指導する側が過保護になってしまっては、育つものも育たないと思っています。新卒社員を温かく包み込む一面と、厳しく突き放す一面と、場面によって使い分けを意識していました。

久保:研修もリモートがメインだったわけですが、それは実際の仕事でも言えることであって。その時に、独力で解決しなくてはいけない場面も出てくるはずです(もちろん、自力で難しいときは上司も先輩社員も丁寧にサポートします!)。そのときに、この研修で学んだことを思い出してもらえたらうれしいです。

現場に出てみたら、研修時代に比べて意外と大変じゃないかもと思ってもらえることが一番だと考えています。

 

―― 研修で大切にしていることは何でしょうか。

森:社会人としての心得、またチームワークの大切さを感じ取って欲しいと考えています。学生時代の勉学では一人の成果が問われることが多いですが、業務の中では、一つのプロジェクトでチームが一丸となることで、より良い成果を生むことができます。

研修の中で、日々の学びをグループ発表してもらい、チームで協力し合って成果物を出す作業を積み重ねることで、現場で必要な力を培うことができると感じます。

久保:当社の“自由”な社風は、個人の責任感や自己管理の上で成り立っているところもあります。そのため、新卒社員一人ひとりが研修を通して、自分を強くし、責任感を身につけることで今後、自由を謳歌してもらいたい です。

一方で、入社したばかりで、最初から一人で信念を持って業務にあたるのは難しいと思います。そこは、人事が斜めの関係で新卒社員を“愛で包む”ことができればと考えています。縦でも横でもなく、斜めの関係だからこそ、何かあれば相談できる、言いやすい関係を新卒社員と築くことにも注力していました。

今年の研修の最終日には、新卒社員からお礼のメールとギフトをもらいました。最終日の前日にみんながそわそわしていたので、なんだろうと思っていたのですが(笑)、サプライズが待っていました!2ヵ月半の間に、少しでもお互いの距離を縮めて用意してくれたのかなと思い、うれしかったですね。

 

―― 就活生へメッセージをお願いします。

今年の新入社員と

森:当社では、基礎を学ぶだけではなく、それを応用し、現実社会で即日活用できるような研修メニューを提供しています。それぞれが自由に発想し、実現できる環境が備わっている会社がDXC!“千人千色の活動フィールド”をご用意してお待ちしています。型にはまらない、新しい社会を創り上げていける企業で、一緒に成長しませんか?

 

久保:DXCは、新卒社員研修の中にも、成長するチャンスがたくさんあります。言われたことをその通りに行うのではなく、自らチャンスをつかんで、「成長したい」という意欲のある方、一緒に楽しんでいきましょう!


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